言葉の本来の意味では、出産内祝いというのは、赤ちゃんが生まれたことの報告と挨拶を兼ねて、出産祝いを頂戴した、しなかったにかかわらず、何かとお世話になった人たちを自宅に招いて、お披露目の宴を開いていたことにあります。ただし、現代では、いただいた出産祝いへのお返しとみなすのが一般的です。出産内祝いを贈るタイミングですが、お宮参りが終わった頃にお返しするのが基本となっています。お返しの品の金額は、いただいたお祝いの半額を目安にすると間違いがありません。
ただし、自分よりも目上の方からいただいた場合とか、かなり高額のお祝いを頂戴した場合は、三分の一程度でも大丈夫です。背伸びをすることなく、真心のこもった品を贈ることが一番大事なのです。出産内祝いの品としては、実用性のあるものが最も喜ばれます。しかも、同じ定番商品であっても、贈り先の好みを考えて、ブランド志向があるとか、ナチュラル志向であるとか、少しおしゃれ感の漂っているものが最適です。
もし、相手の好みがわからないときは、冒険をせずに、一般的に受け入れられている定番アイテムが推奨されます。たとえば、タオル、寝具、石けん、スイーツなどは、誰にでも喜んでもらえます。最近の傾向として、子供の名前を入れたスイーツやコーヒーなどが増えてきました。とはいえ、マグカップに名前や写真が入った商品は、よほどの近親者でない限りは、避けたほうが無難です。
受け取った側がずっと使い続けることに、抵抗を感じるからです。